緊急セミナー「ウクライナ情勢を考える:教育学に何ができるか?」(2022年3月24日開催)


日時:2022年3月24日(木)
15:00~16:30

開催形式:オンライン開催(Zoomウェビナー)

事前申し込み制:
会員に限らず、学生・一般の方もご参加いただけます。3月23日(水)14時までに、下記のフォームにお申し込みいただいた方へZoomウェビナーの参加方法のメールをお送りいたします。

https://forms.gle/yR1ECUNpuTUBB2LF6

(2022年3月23日20:30追記)
Zoomウェビナー参加方法のメールを配信しました。申し込みいただいたのにも関わらずメールが届いていない方は、エラーで配信されていない可能性がありますので、事務局(jimu@jera.jp)までご連絡ください。再送いたします。

 

緊急セミナー「ウクライナ情勢を考える:教育学に何ができるか?」

 「戦争は人の心の中で生まれるものであるから、人の心の中に平和のとりでを築かなければならない。」(ユネスコ憲章・前文、1945年)

現在、ロシアによるウクライナへの侵攻が続き、多くの人命が失われています。国外に脱出できない人も多く、また、国外に逃れることができた人々にも難民としての厳しい現実が待っています。こうした状況に対して、教育学に携わる者として何ができるのでしょうか。教育学が、直接的に戦争を止めることはできないかもしれません。しかし、少なくとも、教育と平和の問題について、いま私たちはより深く考えるべきではないでしょうか。冒頭に引用したユネスコ憲章の前文は、平和な世界を実現するうえで、人の心に働きかける営みとしての教育の重要性を訴えています。

こうした問題意識にもとづき、日本教育学会・国際交流委員会として緊急セミナーを開催することに致しました。このセミナーでは、これまで国連機関の教育担当官や国際協力機構(JICA)の専門家としてボスニア・ヘルツェゴビナ、コソボ、アフガニスタンなどの紛争経験地域において教育協力事業に携わってこられた、上智大学教授の小松太郎先生にご登壇いただきます。小松先生は、紛争の影響を受けた国や社会における教育復興に関する豊富な実務経験を有すると共に、Comparative Education ReviewComparative Educationといった比較教育学の国際的なトップ・ジャーナルに精力的に研究成果を発表されるなど、教育と平和に関わる学術領域で国際的に活躍されています。

今回は緊急セミナーということもあり、オンラインによる対談形式で開催します。基本的に、主催者側から小松先生に質問を投げかけるという形で、紛争中・紛争後における教育のあり方や紛争防止としての教育の役割などについて議論していきます。また、可能な範囲とはなりますが、セミナーをご視聴の方々からも質問やコメントを提起していただければと思っています。

なお、本セミナーは、日本教育学会・国際交流委員会の主催、日本比較教育学会・国際交流委員会ならびに国際開発学会・グローバル連携委員会の共催によって、開催致します。

主催:日本教育学会・国際交流委員会

共催:日本比較教育学会・国際交流委員会、国際開発学会・グローバル連携委員会

プログラム:

  1. 主催者代表の挨拶 小玉重夫 日本教育学会会長/東京大学教授
  2. 対談       小松太郎 上智大学教授 × 北村友人 東京大学教授
  3. 質疑応答

講演者のプロフィール:

小松太郎 上智大学総合人間科学部教育学科・教授

上智大学卒業、ロンドン大学LSE修士、ミネソタ大学博士。JICAパキスタン事務所、ユネスコ・パリ本部教育局、国連コソボミッション教育局、ユネスコ・サラエボ事務所、九州大学大学院准教授を経て、現職。研究分野は、開発途上国や紛争後社会の教育政策・教育行政と平和構築。
専攻 国際教育開発学
著作 『教育で平和をつくる-国際教育協力の仕事』(2006年)岩波ジュニア新書、『途上国世界の教育と開発-公正な世界を求めて』(編著、2016年)上智大学出版社

*対談者の北村は、日本教育学会・国際交流委員長、日本比較教育学会・国際交流委員長、国際開発学会・グローバル連携委員長を務めています。

本企画のアーカイブ動画、および書籍については下記のページをご覧ください。

<動画公開>緊急セミナー「ウクライナ情勢を考える:教育学に何ができるか?」

『ウクライナ危機から考える「戦争」と「教育」』刊行のお知らせ(2022年10月3日)