緊急セミナー第2弾「コロンビア大学の学生デモから見る教員のジレンマと進行する正義の危機」(2024年8月7日(水))

この度、日本教育学会国際交流委員会では下記の緊急セミナーを開催いたします。ご関心のある方は奮ってご参加ください。

【日本教育学会 緊急セミナー 第2弾】
コロンビア大学の学生デモから見る教員のジレンマと進行する正義の危機
A Teacher’s Dilemma at Columbia University: A Crisis of Justice, Ongoing

 2024年4月に、ニューヨークのコロンビア大学ではじまった、イスラエルによるパレスチナ自治区ガザの攻撃についての大学のイスラエル支援に対する抗議活動は、瞬く間に全米、そして世界各地の大学に広がりました。イスラエルのガザに対する攻撃が激しさを増す中で、コロンビア大学では学生が泊まり込みで抗議しましたが、大学側は退去に応じない学生の停学処分を通告、この決定に対し、学生が建物を占拠して抗議すると、大学の要請を受けたニューヨーク市警はデモ参加者の強制排除を実施し、多くの逮捕者を出しました。このかん、いったい大学では何が起きていたのでしょうか。大学の当事者はそれをどう受けとめて過ごしたのでしょうか。なぜ若者の抗議活動は、コロンビア大学から全米、そしてヨーロッパや各地の大学へと拡大したのでしょうか。

 このたび、日本教育学会国際交流委員会では、コロンビア大学の学生の抗議活動に直面した同大学教員のジレンマと、進行する正義の危機について考える緊急セミナーを開催することにいたしました。講師として、コロンビア大学ティーチャーズ・カレッジで、音楽教育の哲学と民主主義、正義について研究するランドール・アルサップ教授をお招きし、コロンビア大学で起きたリアルについてお話いただきます。

 なお、本緊急セミナーは、2022 年 3 月 24 日(木)に開催された緊急セミナー「ウクライナ情勢を考える:教育学に何ができるか?」の第2弾になります。

日時:2024年8月7日(水)  20:00〜21:00

開催形式:オンライン開催
※ライブ配信のみ。アーカイブの公開予定はございません。

言語:英語(講演は Zoom の翻訳字幕を利用。質疑応答のみ通訳あり)

参加費:無料

事前申し込み制7月31日(水)までに、こちらのフォームにお申し込みいただいた方に、前日までに Zoomの参加方法のメールをお送りいたします。

主催:日本教育学会国際交流委員会

共催:教育哲学会国際交流委員会、教育関連学会連絡協議会、一般社団法人東アジア教育研究所

プログラム

1.主催者代表の挨拶 小玉重夫(日本教育学会会長)
2.講演 講師:ランドール・アルサップ(コロンビア大学ティーチャーズ・カレッジ教授)
司会:上野正道(上智大学教授)
通訳:近藤真子(文教大学准教授)
3.質疑応答

講演者のプロフィール:
ランドール・アルサップ(Randall Everett Allsup) コロンビア大学ティーチャーズ・カレッジ教授(音楽・音楽教育学)。主著に、Remixing the Classroom: Toward an Open Philosophy of Music Education , Indiana University Press (2016)(同書は中国語でも出版され、ポルトガル語でも出版予定)など。アルサップ教授はまた、フルブライト奨学金を得て、ヘルシンキのシベリウス・アカデミーで教鞭と研究を行うと同時に、中国の廈門大学、および東洋大学の客員教授なども歴任。

お問い合わせ:
日本教育学会事務局 jimu [@] jera.jp